5.5.16

Ed Motta(エヂ・モッタ)Japanese City Pops Vol.2 | Wax Poetics Japan





AOR系アーティストでありAORマニアのEd Motta(エヂ・モッタ)による日本のシティ・ポップスしばりの極上Mix音源.

エヂ・モッタが和物ミックスを制作 | Wax Poetics Japan:
日本のシティ・ポップへの海外の評価は高まる一方である。ブラジル人ミュージシャン、エヂ・モッタは日本のジャズを掘る過程で山下達郎の音楽と出会ったと語る。それ以降、日本のシティ・ポップ・ディスクガイドなども参照しながら、レコードを収集してきた。そのディグの成果を披露するミックスを、Wax Poeticsのために制作してくれた。
エヂ・モッタがセレクトし、アレン・セイヤーとモーガン・ヒンソンが実際にミックスを手がけたという今回のミックスでは、山下達郎の曲はあえて外したものの、山下達郎がプロデュースした曲や、彼のレーベルから登場した曲なども多数入っている。今回、トラックリストに加えてエヂ・モッタ本人の解説も提供してくれた。なお、エヂ・モッタは今年の2月にニューアルバム『Perpetual Gateways』をリリースしたばかり。パトリース・ラッシェン、セシル・マクビー、ヒューバート・ロウズらがセッションに参加したソウル・ジャズ作品になっている。via:Wax Poetics Japan






Tracklist:

1. Char – 「かげろう」(1976)
日本のギター・ヒーロー。彼のアルバムのなかでソウルの影響が最初に色濃く出た作品。
2. Buzz – 「ガラス窓」(1974)
レゲエ調の素敵な曲。ヴィブラートがドノヴァンっぽいね。
3. Chu Kosaka (小坂忠) – 「Ryusei Toshi」(1975)
素晴らしいソングライター。このアルバムはのちにYMOをやる細野晴臣との作品だった。
4. Haruko Kuwana (桑名晴子) – 「あこがれのサンダウン」(1978)
ハワイのアーティスト、マッキー・フィアリーによるプロデュース。彼らしいベースシンセ・サウンドが印象的。
5. Yoshino Fujimal (芳野藤丸) – 「Who Are You?」(1982)
シティ・ポップ作品のなかでもベストの1枚。シティ・ポップの王者、山下達郎の影響が大きい。
6. Hitomi “Penny” Tohyama (当山ひとみ) – 「Love Is the Competition」(1983)
レオン・シルヴァーズIIIがレーベルSolarのために手がけた、ウィスパーズとかダイナスティー、レイクサイドらの作品を思い出す。
7. Yasuhiro Abe (安部恭弘) – 「Irene」(1984)
このミックスのなかで、一番気に入ってる曲なんだ。ドナルド・フェイゲン/イヴァン・リンス的なAORなシャッフル感がある。
8. Hi-Fi Set – 「Two in the Party」(1979)
シンセやクラビネットの音が素晴らしく、非常に甘いね。
9. Junko Ohashi (大橋純子) – 「Telephone Number」(1984)
素晴らしいシティ・ポップの典型例のような良曲であり、レコーディングやアレンジの質が高い。ストリングス、ホーン、リズム・トラック、全てがタイトだ。
10. Spectrum – 「Paradise」(1981)
Totoのファンキーな曲や、ブラジルのバンドRoupa Novaの初期作品を彷彿させるバンドだね。
11. Michihiro Kobayashi (小林みちひろ) – 「銀色の雨」(1980)
ジェイ・グレイドンがプロデュースした曲のように聴こえるほど、とても磨き上げられていて、コンプレッションされている。
12. Yukari Ito (伊東ゆかり) – 「マリコ」(1982)
このミッドテンポのファンキーAORチューンは、シティ・ポップのなかではとても伝統的。EW&Fやアル・ジャロウ的な。日本では「メロウ・グルーヴ」とも呼ばれている。
13. Toshiki Kadomatsu (角松敏生) – 「If You…」(1984)
クラシックな80sファンク/ブギー。シティ・ポップ収集家ならば持っておかないといけない名曲だ。
14. Bread & Butter – 「Paradoxical Love」(1980)
最も有名な日本のAOR/シティ・ポップ・グループ。沢山のアルバムを出している。
15. Tetsuji Hayashi (林哲司) – 「Silly Girl」(1980)
このAORサウンド、西海岸ヴァイブスはまるでジェフ・ポーカロが演奏しているかのようだ。しかしただ真似しているだけとは思わない。明確な日本人のアイデンティティがここにはある。
16. Ken Tamura (ケン田村) – 「A Little Bit Easier」(1982)
大好きなクリーンなサウンド。低音が出過ぎているわけではなく、高音が強すぎるわけでもない。フラットなほうが私にとっては丁度良いんだ。
17. Time Five – 「めぐりくる季節」(1979)
日本の有名なヴォーカル・グループ。このアルバムは彼らの作品群のなかでもファンキーなほうだ。
18. Hiroyuki Nanba (難波弘之) – 「夏への扉」(1979)
これも山下達郎系の作品。こういった作品の録音の質の良さにいつも驚かされている。
19. Gingi Ito (伊藤銀次) – 「こぬか雨」(1977)
昔から天才的だった坂本龍一のアレンジによる、シティ・ポップ・レコード収集家が血眼になって探している1枚。
20. Kazuhito Murata (村田和人) – 「So Long, Mrs.」(1983)
このミックスを完成させた直後に、残念ながら和人氏が亡くなってしまった(2月22日没)。これもとてもレアなシティ・ポップ作品だ。